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平成30年東京都大学サッカーリーグ戦4部 総括記事

2018/11/10

4部後期リーグ 総括

 

 今期の4部リーグでは、全節終了時点で2位の明星大学、3位の東京農工大学、4位の東京海洋大学が勝ち点で並ぶなど最後まで目の離せない展開となった。その接戦の中で見事3部リーグへの昇格権を勝ち取ったのは、東京都市大学(優勝)と明星大学(準優勝)の2校だ。この2チームが昇格できた要因を探るとともに、来季のリーグ戦での注目選手を紹介していく。

 

≪目次≫

①    しのぎを削りあった上位チーム陣。その順位を振り返る。

②    3部への昇格権を勝ち取ったのは東京都市大学明星大学
   その要因を探るべく両主将へインタビュー!

③    得点王は東京薬科大学の武内翔吾選手!今シーズンを振り返って

④    来季の注目選手達を紹介!


 

① しのぎを削りあった上位チーム陣。その順位を振り返る。

 
 

 4部リーグでは1部~3部リーグのホーム&アウェイ方式とは異なり、各大学と1試合ずつ、年間10試合を戦う。そのため1試合の重みが非常に大きくなってくる。そんな4部リーグにおいて、今年は上位陣が接戦を繰り広げる形となった。

 

 まず注目すべきは、見事優勝を果たした東京都市大学。勝利数は2位~5位の明星大学、東京農工大学、東京海洋大学、都留文科大学と並び7勝に終わっているが、粘り強いサッカーでそれらの大学よりも1回多く引き分け、頭ひとつ抜ける形で見事優勝を果たした。

 

 次に注目してもらいたいのが明星大学。勝ち点だけ見てしまえば明星大学、東京農工大学、東京海洋大学が勝ち点22と並んでいる。しかし、今季の東京都リーグでは勝ち点が並ぶと次に順位を左右するのは直接対決の結果(当該チーム間の勝ち点・得失点差・総得点)である。その結果で優位に立つ明星大学が2位に食い込み、3部リーグへの昇格権を手に入れた。

 

 東京農工大学東京海洋大学は惜しくも3部リーグへの昇格権を逃す形になってしまった。しかし、今季のリーグ戦で優勝争いをした実力は本物だ。来年こそは今年の無念を糧に3部リーグ昇格を狙っていきたいところだろう。

 

 都留文科大学は上位チームへ見事な食らいつきをみせた。勝ち点は21とわずかに1つ上のチームに届かなかったが、勝利数では7勝と上位陣と並んでいる。来季こそは優勝争いへと食い込めるか、期待がかかる。


 

② 3部への昇格権を勝ち取ったのは東京都市大学明星大学!その要因を探るべく両主将へインタビュー!

 

 

 今季の4部リーグで3部への挑戦権を勝ち取ったのは東京都市大学(4部1位)と明星大学(4部2位)だ。この2校を率いた、佐々木陸 主将(東京都市)・本間陸 主将(明星)の2人に今季のリーグ戦を振り返ってもらった。
 

1.まずは3部リーグ昇格おめでとうございます!今シーズンを振り返ってどのように感じましたか?

佐々木選手:今シーズン様々なドラマがありました。浮き沈みが激しいシーズンで何度も絶望を味わいました。しかし、最終的に素晴らしい結果を掴み取りました。これは部員やマネージャーそしてサポーターの全ての人が呼び込んだ最高の結果であると思います。

本間選手:前期は良い結果がなかなか出ませんでしたが、合宿などを挟み後期は上位チームとの対戦もあるなか全勝することができ、昇格権を手にすることができてよかったです。

 

2.3部リーグに昇格することができた要因は何だと思いますか?

佐々木選手:難しい質問ですね。我々はサポーター含めて全員で最高の結果を勝ち取りました。昇格した理由を挙げるとしたら2つあります。1つ目は学年問わず仲が良いことです。特に夏合宿以降は仲が良くなったことによりサッカーのことについてチーム内でより意見が出るようになりました。2つ目は単純ですが最後まで諦めずに戦えたことです。特に後期は先制点を献上することや追いつかれることが多かったのですが、ベンチメンバーも含め最後まで諦めず戦ったことで勝ち点を拾えたのだと思います。当たり前のことを当たり前にやることはとても難しいことです。

本間選手:チーム全体が1つになり、勝利や3部リーグ昇格を目指して活動できたことです。

 

3.リーグ戦を戦っていく中でチームとして意識したことはありますか?

佐々木選手:アインシュタインの言葉に“電気や蒸気の力よりも強い唯一の原動力は意思の力だ“というものがあります。私たちは今シーズン開幕から優勝し昇格することだけを考えて練習してきました。

本間選手:練習では基礎的な部分をしっかりするようにしました。さらにサイドの守備の決め事を徹底することや、後ろからの指示で守備を行うことを意識しました。
 

4.最後に来年のリーグ戦に向けて目標と意気込みを教えてください!

佐々木選手:我々は今シーズン優勝&昇格を目標に活動していました。5年後(2022年)には2部昇格。10年後(2027年)には1部昇格を目標に現在活動しています。来年の目標としては2部昇格ですが大学史上初の3部リーグなので目の前の1戦1戦を大事に戦い最終的に1つでも上の順位を目指し最後まで諦めず戦いたいと思っています。

本間選手:例年の目標は3部リーグで上位に入り、2部リーグ昇格圏内に入ることです。上のカテゴリーでプレーできるので、レベルが上がった中でも自分の実力が通用するよう、日々の練習から今まで以上に力を入れていきたいです。


 

③ 得点王は東京薬科大学武内翔吾選手!今シーズンを振り返って

 今年の4部リーグで得点王に輝いたのは武内翔吾選手(東京薬科大学)だ。チームとしては昇格を逃してしまったが、自身としては得点王となり印象に残るリーグ戦になったに違いない。そんな武内選手に今シーズンを振り返ってもらった。

 

1.まずは得点王おめでとうございます!今シーズンを振り返ってどのように感じましたか?

 チームとして得点を取れていたことはいいことだと思います。ただ、失点が多いことで2点差を返されたり、接戦の試合を落としたりしたことが反省点です。

 

2.たくさん点を取るために意識したことはあったのでしょうか?

 サッカーを楽しむこと、点を取ることを楽しむことです。

 

3.数多くの得点を奪ってきた今期のリーグで1番印象に残っているゴールは?

 東京電機大学戦での3点目です。理由はこの日が引退試合だった、お世話になった3年生からのアシストで決められたからです。

 

4.最後に応援してくださった方々に一言お願いします!

 感謝の気持ちでいっぱいです。来年は個人としてもチームとしても結果を出して、サポートしてくださった方々に応えようと思っています。


 

④ 来季の注目選手達を紹介!

 最後に、今年4部リーグを戦い抜いた選手たちの中で、来季の注目となる選手たちを取り上げた。プレーの紹介、本人のコメントの順に掲載している。来季のリーグ戦ではこの選手たちの活躍が必見だ。

 

<明星大学>

本間 陸(3年 MF)

決して大きくはないが当たり負けしない守備とチーム最多のアシストを記録しているカットインやクロスが持ち味。
「目標はチームが3部で上位に入り、2部昇格権を獲得することです。その為に体を張って守備をして、ボール奪取後に攻撃の起点となり、多くの得点に絡むことができるように頑張ります。」

 

<日本社会事業大学>

山口 圭太(3年 MF)

俊敏性、ボールアプローチが武器。
「4年間の集大成として、チームに1つでも多く勝利をもたらせるように頑張ります。」

 

<東京海洋大学>

瀧川 大輔(2年 GK)

どんなシュートにも的確に反応するキーパーセンスの持ち主。
「熱いプレーで3部昇格を目指します。」

 

<東京都市大学>

渋川 奨太(2年 MF)

東京都市大学の攻撃の要。ディフェンスを華麗にかわしチャンスメイクをする。時には自分がゴール前に入り得点をとることもできる期待のプレイヤー。
「2部昇格!サッカーを楽しむ!」

 

<東京農工大学>

首藤 航(2年 MF)

スピードとテクニックを生かしたドリブルで相手の守備を撹乱するプレーが見どころ。
「たくさん点を取る、とにかく頑張ります!」

 

<国際基督教大学>

近藤 央(1年 MF)

中盤からの展開力、基礎技術の高さが持ち味。
「今シーズンの無念を来シーズンにぶつけ、優勝という結果で晴らしたいと思います。ICUFC、要チェックです。」

 

<東京電機大学>

池谷 優輝(2年 DF)

思い切った上がりからのクロスが持ち味。
「得点をとる。」

 

<東京薬科大学>

須嵜 和也(1年 DF)

運動量と献身性とチャレンジ精神が持ち味。
「目標は3部昇格、期待に恥じないよう練習を積み重ねそれにふさわしいプレーをできるようにしたいです。3部昇格を目指して悔いの残らないよう精一杯頑張ります。」

 

<都留文科大学>

小山 航也(2年 FW)

パワフルなシュートが武器。
「4部優勝を目指して頑張ります。」

 

<杏林大学>

冨岡 太一(2年 MF)

足元の技術、視野の広さが持ち味で、チャンスメイクを得意とする。
「来年は自分にとって最後の年となるので、自分自身の結果とチームの結果を両方求めて悔いのない1年にします。」



 

 最後になりましたが、今季のリーグ戦を支えて頂きました選手、スタッフ、保護者、OB/OG、審判員、その他関係者の方々に心から感謝申し上げます。誠にありがとうございました。今季の東京都トーナメントや新人戦、そして来期以降もご支持とご声援のほど宜しくお願い致します。



文:杉山


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